新宿高速バスターミナル(バスタ新宿)

3年ほど前に訪問したところですが、記事内容を現在のスタイルに寄せるため、再訪問し再構成しました。

(この記事に限り、バス停めぐりをしている事業者で乗り入れている事業者さんすべてのバス停と見做してカテゴライズ致します)

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バスタ新宿国土交通省が管理する施設という意味合いから、このような立派な上屋であっても書類上は国道20号の歩道脇に建っているバス停、と同じ扱いです。

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エスカレーターで2階に上がると広々とした空間に出ますがここが降車専用のターミナルで、タクシー乗り場を併設したいることかバスを降りた利用者はそれほど歩かずに乗り換えられる・・・という寸法になっています。

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「新宿高速バスターミナル」の案内が玄関口であることを指し示しています。この名称、永らく西口のヨドバシカメラ前にあったバスターミナルを彷彿とさせます。個人的にここが「新宿高速バスターミナル」と意識付けられるにはまだ時間を要しそうです(笑)

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中はスペースの半分が待合室で、もう半分が発券カウンターという具合になっています。

柱等に木材を多用しており、バスターミナルの待合室というともすれば無機質になりがちな施設の雰囲気に少しでも潤いを、という設計者の努力が滲み出ているかのようです。

待合室から出るあたりには特に改札とかはなく、そのままプラットホームへ。

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ターミナルの直下にはJR線が垂直に交差しており、行き交う列車を見ながらしばし見とれて立ち止まる・・・マニアならずともこの壮観な景色は見入ることでしょう(笑)

 

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バスが発着するエリアA,Bは近距離や中距離の路線が発着することから、このサイトにて取り上げている事業者が乗り入れている夜行高速バスとなると、エリアC,Dからの発着、ということになります。

バスベイはもちろんのこと待機スペースも豊富に設けられているので、かなり余裕のある造りになっています(それでも多客期には混雑するようですが)

 

このバスターミナルの系譜としては位置的なものとしてはJRバスの新宿駅新南口が一番近いものになりますが、バスタ新宿としては西口の小田急・京王のバスターミナルやツアーバスが出入りしていたスバルビル前であったりとか、要するに新宿駅付近に点在していた各社の高速バスの乗り場を一元化したもの、がそもそものルーツであります。

事業者間の垣根を越えての共同ターミナルとしては、名古屋の名鉄バスセンター広島バスセンター、福岡の博多バスターミナルあたりに範を求めるところでしょうが、新宿という都内でも屈指の交通集積地帯に出来た共同ターミナルというのは、今後の公共交通のターミナルのあり方に新たな方向性を指し示したのではないでしょうか。

(令和3年7月6日・7月10日訂補)

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