温泉地のバス停を訪ねるのは初めてじゃないですかね・・・
西鉄バス二日市が運行する循環系統の路線のみが停車し、ダイヤ構成もシンプル。要するにここに来ようとすると、西鉄かJRで二日市まで出てこのバスに乗ればさほど迷わずに来れるという寸法になっています。
ただ趣味人としては多系統多本数が西鉄バスのアイディンティティ、的なイメージを持っていることからこのシンプルさに却って寂しさを感じます。
バス停名から察せられるように、まさに温泉街のど真ん中にあって降りたバス停の目の前にも「御前湯」という外湯(共同浴場)があって雰囲気は満点です。
規模は小規模で、振り向けば都市郊外にありがちなマンションが建っているという風景が目に入ってくるので温泉街らしくないなぁと残念な感じに襲われる一方で、さらにもう一度振り返ると
柳の街路樹が風にたなびき、またホテルもあってやはり温泉街という認識をさせられます。
しかし撮影のためこのあたりをウロつくと、外湯やホテルのうち何軒かはコロナ禍の影響かどうかはわからないが閉鎖されており、往時の賑わいからすれば何回りも小さくなった温泉街であるということは察せられます。
平日に訪問したということもあって静まり返っていましたが、福岡の中心地からさほど離れておらず休日を中心にやはりそれなりに賑やかな風情は見せてくれるものと思われます。
ちなみにこのバス停から西へ徒歩4~5分ほど歩くと幹線道路と高速道路に当たりますが、ここに高速バスの筑紫野バス停があって熊本や大分、長崎等からの高速バスが停車します。バス停のタイトルも「筑紫野(二日市温泉入口)」となっているあたりを見ると、やはりこの温泉街が九州内外の観光客を呼び込む「観光資源」として見られているということなのでしょう。