池袋の喧噪もひと段落し、雑司ヶ谷の鬼子母神が近づき建物の隙間にやや緑が主張しだした頃に着くのがここ千登世橋バス停です。
バス停名になった橋はさらに200mほど新宿寄りにあり、明治通りの上を目白通りが交差しています。深緑の陸橋で武骨な橋梁がシンプルなアーチで目白通りを支えています。1933年竣工・・・軽く80年を越える都内インフラでも屈指の「古強者」です。
そんな「古強者」の下をこれまた副都心線開通後には勢いがなくなると思われた都バス池86系統が、さほどの痛手も追わずに以前とさほど変わらないフリークエントで沿線民のアシとして頻繁に潜り抜けるサマを見ていると、千登世橋の「長寿」に都バスがあやかったのかもしれない、などと思えたりします。
【バス停データ】
千登世橋(ちとせばし)
豊島区雑司ヶ谷3丁目
明治通りを縦貫し渋谷駅へ向かう池86、ここから目白駅を通って江古田へ向かう池65が発着します。都電雑司ヶ谷電停と東京メトロ雑司ヶ谷駅は徒歩数分という位置にあります。
(令和元年6月12日訪問)