「ぎおんさん」で有名な祇園神社の麓はこんな感じの街で、平野バス停はそうした中にあります。
古くから平野は交通の要衝と言われており、港町と有馬を結ぶ南北の有馬街道と、須磨と布引付近を結ぶ東西の山麓沿いの街道が交わるところで、かつてほどの殷賑さは無くなったものの、地域のコミュニティの拠点としての機能は失われていないようです。
何よりも惹かれるのはバス停付近の商店街で、昭和50年代からの建造物・構造物がそこかしこと残っている点です。賑やかさは先述した通り失せた感がありますが、今もって「ぎおんさん」が開かれる縁日などは多くの人が押し寄せることから、露天が設けられたりと昔日の賑やかさを見せてくれます。
薄暗い中を裸電球が並ぶ商店街越しに見える市バスの列、というのが僕の知っている平野の原風景です。
【バス停データ】
平野(ひらの)
有馬街道沿いにあり、近くには「ぎおんさん」で親しまれる祇園神社がある
(平成30年5月5日訪問)